[洋書書評] 本を読む喜び The Book Whisperer by Donalyn Miller

ノンフィクション

ページ数:240

KindleNo.:3225

出版年:2010年

出版社:Jossey-Bass

邦訳:こどもが「読書」に夢中になる魔法の授業、かんき出版

The Book Whisperer: Awakening the Inner Reader in Every Child BK WHISPERER [ Donalyn Miller ]楽天で購入

英語の能力を高めるためにはどうすればいいでしょうか?英語力と言ってもリーディング、ライティング、スピーキング、リスニングといろいろな能力がありこれらを総合的に高めることが必要です。

英語力を考える前に、一歩見方を変えて、我々の母語である日本語の能力を高めるためにはどうすればいいでしょう?

漢字や熟語を覚える、日本語の文法を勉強するなどいろいろな方法が考えられます。ひとつの回答として本を読むという手段があります。

優れた洋書読書ガイド

本書が提案する言語能力を高めるための方法は、本を読むことです。それも本を読むことが好きになって、自分からどんどん本読むようになることです。

そうすれば、楽をしてリーディング力が高まり、他の言語能力も高まりやすくなるのです。

本書は米国の小学校の先生が自分の生徒の国語能力(英語)をどう高めればよいかを、自分の経験に照らして指し締めてくれています。

これは英語が母語ではない我々が英語を習得するさいにもおおいに応用できます。本書は見方を変えれば洋書読書ガイドになり得るのです。

著者はどんな人か

米国テキサス州の国語教師です。言語学習の専門家などではなく、国語力を高める実践的なスペシャリストです。

I have taught students of all economic and academic backgrounds, from the children of non-English speaking immigrants who struggle with the English language to the children of college professors.

Miller, Donalyn. The Book Whisperer: Awakening the Inner Reader in Every Child (Kindle の位置No.156-157). Wiley. Kindle 版.

アメリカなので当然国語とはすなわち英語です。彼女の方法は、単語テストや文法テスト、問題プリントなどの従来の教育方法とは全く異なります。

「読書の楽しさを教える」ことを説き、担当する子供達の成績を統一テストでトップクラスに上げたとして2010年度にはベストティーチャー賞を受賞しています。

講演会なども積極的に行っているようです。

概要

本読むのは場所、時を選びません。隙間時間を活用していつでも本を読むことができます。今はスマートフォンなどで電子書籍を持ち運びいつでも読むことができます。

The time to read is any time: no apparatus, no appointment of time and place, is necessary.

Miller, Donalyn. The Book Whisperer: Awakening the Inner Reader in Every Child (Kindle の位置No.940-941). Wiley. Kindle 版.

本を読む目的にまず第一に情報を得ることがあります。これは誰もがまず第1に考えることでしょう。

しかし、本には別に読み方があります。それは、知るために読むのではなく感じるために読むと言うことです。

Teachers who take an aesthetic stance to reading—in other words, those who see reading as an emotional and intellectual journey—approach literacy instruction differently.

Miller, Donalyn. The Book Whisperer: Awakening the Inner Reader in Every Child (Kindle の位置No.1579-1580). Wiley. Kindle 版.

知識が必要な場合は、読書が好きでなくても否応なしに読み込むことになるでしょう。でもそれだけでは行き詰まってしまいます。

本を読むことが人生の全てではありません。しかし本は文化的な要素として人生に彩りを与えてくれます。

最新技術など必要ありません。活字の中に没頭すれば、未来の世界にも、過去の世界にも、海外にも行くことができます。

読書をつづていくにはこのように情報を得るだけではなくて、本を楽しむこと、感じることが必要なのです。

本書はこのように本を生涯にわたって読み続ける方法を教えてくれます。今となっては紹介する本は少し古いのですが、基本的な考え方は今でも通用します。

まとめ

英語力を高めるためには何より読書が有効であり、読書を楽しむことこそが何よりの勉強法である。

コメント

タイトルとURLをコピーしました